ビジネスフォンは耐久性の高い機械であるため、故障しにくく、そのためなかなか買い替えるタイミングもないと思います。
ついついビジネスフォンの寿命と言われる耐用年数の7年以上使っているという会社も結構多いのではないのでしょうか?
何も問題がないからといつも通り使っているときに、突然起こってしまうのが故障です。
そんな突然の故障に対して、まず何をするべきか、どのように対処したらいいのかを症状別にご紹介します。
【ビジネスフォンが故障?症状別!原因追究と対処法!①】ではビジネスフォンの表示や着信音など、表面的な症状を集めてご紹介してきましたが、今回は電話が繋がらないなど内部的な症状をご紹介していきます。
特定の電話機が使えない!
特定の電話機だけが使えない、繋がらないという場合の原因として考えられることは・・・
原因
- その電話機への配線の接続不良
- 電話機本体の故障
ということです!
ではどちらの原因によるものか確認していきましょう。
原因1.その電話機への配線の接続不良がないかの確認
まずは、主装置(PBX)から電話機に配線されているケーブルか接続されているか確認しましょう。むき出しになっている場合は何かに引っかかって抜けていたり、接続がゆるくなっている可能性もあります。
しっかりと接続されている場合は抜き差ししてみましょう。抜き差しする際は電話機から近い順番に抜き差しするようにしてください。
原因2.電話機本体の故障かどうかの確認
単純に正常に使えている電話機と使用できなくなった電話機のケーブルを入替えてみて、利用できるかどうかを確認すれば、電話機本体の故障かどうかが分かります。
入替えてみて、正常に動くようになれば、電話機が使用できない原因は繋いでいる線の断線やショート、主装置の故障などにあると考えられます。
断線やショート、主装置の故障となると専門の業者に問い合わせましょう。
全部の電話機が使えない!
一気に全ての電話機が故障するというのはほぼありえないので、社内にある全部の電話機が使えないという場合に、考えられる原因としては・・・
原因
- 光回線の接続不良
- 主装置(PBX)の接続不良
ということです!
全部の電話機が使えないとなると、原因は回線の問題や全てのビジネスフォンを繋げている主装置(PBX)の問題である可能性が高いです。
ではどちらの原因なのか確認していきましょう。
原因1.光回線の接続不良がないかの確認
- 光回線を利用している場合は、通信業者から貸し出されている光電話アダプタや、ルーターの電源が入っているかどうか確認しましょう。
- 電源が入っている場合は、モジュラージャックや光コンセント(光回線と機器を接続するための差込口)にケーブルがしっかりと接続されているか確認してください。
上記2つの確認後でもまだ使えない場合は、光回線自体に不具合がある可能性もあるので通信事業者に問い合わせて見ましょう。
原因2.主装置(PBX)の接続不良がないかの確認
主装置(PBX)の電源が入っているか、ケーブルなどの接続がしっかりできているか確認しましょう。
確認後の使用できない場合はケーブルの断線やショート、主装置自体が故障している可能性があります。専門的な工事が必要になってきますので、業者やメーカーに問い合わせましょう。
通話中に雑音が入る
通話中に相手が発している訳でもないのに、「ガサガサ」「ガリガリ」「ザァー」などの雑音が入ってしまう原因として考えられることは・・・
原因
- 受話器の音量が大きすぎる
- 電話機の故障
- カールコードの接続不良
ということです!
ではどちらの原因なのか確認してみましょう。
原因1.受話器の音量が大きすぎてないかと、原因2.電話機の故障かどうかの確認
受話器の音量を大きくしすぎていると雑音が入る原因になります。
まずは受話音量の設定を下げて見てください。
それでも雑音が入る場合は、外線通話時の送受話音量(回線音量)の設定を低くしてみましょう。それでもなお、治らない場合は電話機が故障しているかもしれません。
専門業者に修理を依頼しましょう。
原因3.カールコードの接続不良がないかの確認
まずは、カールコードの線が電話機本体と受話器にしっかりと接続されているか確認しましょう。念のために一度抜き差ししてみるといいです。
それでもまだ雑音が入る場合は、正常に使える電話機のカールコードと差し替えてみて、雑音がないかどうか確認してみましょう。
差し替えたら雑音がなくなった!という場合は、単純にカールコード自体に原因があるということです。カールコードの劣化や断線が考えられます。
カールコードだけの買い替えもできるので、サポートやメーカーに問い合わせてみましょう。
IP電話に雑音が入る
インターネットなど、データ回線で電話が出来るIP電話で、雑音が入る場合に考えられる原因は・・・
原因
- 通信速度が遅い
ということです!
カールコードの接続不良が原因であるかもしれませんが、そのような物理的な原因を除くと、通信速度に原因がある可能性があります。
通信速度が遅いと雑音が入る場合がありますので、いまよりも速いインターネット回線への乗り換えを検討してみてもいいでしょう。
まとめ
ビジネスフォンの内部的な症状の中には、単に部品の劣化による症状や、接続不良による症状も多くあります。
接続不良の場合は接続し直すことで症状を解決することができますし、部品の劣化の場合は買い替え可能な部品ならば買い替えを、ビジネスフォン自体の故障であればビジネスフォンを買い替えることで症状は解決されます。
厄介なのが、回線自体の不良や主装置(PBX)内部での不具合・故障です。上記のような応急処置を実践しても治らないよいな場合は、素人では手に追えない問題になりますので、サポートや業者にまずは見に来てもらいましょう。