ビジネスフォンの寿命と言われる、耐用年数は7年ですが、本体機器は7年もしくは7年以上使用できても、その周りの部品が故障してしまい、いきなりビジネスフォンが使えなくなって困った!という場合もあるはずです。
ビジネスフォン自体は丈夫で故障しにくくなっていますが、周りの部品の中には劣化しやすかったりと意外とすぐに使えなくなってしまうものもあります。
そこで今回は、意外と寿命が短いルーター・ハブの寿命や故障の予防法について記載していきます!
ルーターやハブは何に使うもの?
「ビジネスフォンはビジネスフォン本体だけでは機能しない」ということは言うまでもないことですよね。
ルーターやハブはどのビジネスフォンにとっても必須の部品です。
ではどんな機能を果たしているのでしょうか。
ルーター
ルーター(Router)とはRoute(道筋)を語源とした単語で、2つ以上の異なるデータ・ネットワーク同士を接続する機械になります。
名前の通り、データの通り道を作って案内してくれるものです。そしてその通り道がケーブルになります。
ルーターはそれぞれのビジネスフォンに番地を定めて、通信を行う前にどこにつなげるべきかを判断し、接続してくれます。社内のネットワークから外部のネットワークに接続するのに必要な中継装置なのです。
ハブなどを利用して、物理的に複数のビジネスフォンと繋がり、接続できるようにしています。
例えば、自分のデスク上のビジネスフォンに内線がかかってくるのも、ルーターを介しているおかげです。
ハブ
ハブ(HUB)とは、HUB(車輪の中心)という意味です。どういうことかと言うと、ビジネスフォンをスター配線(端末を放射線状に配線すること)で接続する際に中心となる物理的な集線装置のことです。
ハブにもリピーターハブとスイッチングハブの2種類があり、ほとんどがスイッチングハブを利用しています。
スイッチングハブとは、送られてきたデータを解析し、宛先のポートにのみデータを転送するハブです。
このハブがあるからこそ、自分のデスク上のビジネスフォンに転送電話や内線が届くようになっているのです。
どちらかが故障してしまうとビジネスフォンは機能しません。
このように、ルーターもハブもどちらもビジネスフォンを利用するには重要なポジションにいます。
ルーターとハブの寿命とは?
ビジネスフォンの寿命が7年と言われていますが、ルーターとハブは3年~5年と言われています。
ルーターやハブには、電流の流れを安定させる「コンデンサー」という部品があります。中身は液体になっており、使用する際に熱で熱くなり劣化していきます。
ハブは安いものだったら家庭用で千円代のもあれば、高いものだったら企業用で10万円代のものもありますが、これらの値段の差はポート(差込口)の数に多さや耐久性に比例するものと言ってもいいでしょう。
基本ルーターもハブも消耗品だと認識して、突然ビジネスフォンが使えない!という状況になってしまう前に買換えを検討しましょう。
ルーターとハブの故障の合図とは?
インターネットのルーターやハブの故障の合図は、ネットが遅い、一時停止や完全停止になることが多いなど、使っていて感じることはできるのですが、電話機の場合は、故障をどのように確認したらいいのでしょうか?
ルーター
- 電源が入るところやランプは点灯しているか
- 実際に発信や着信を受けてみて、ちゃんとビジネスフォンが稼動するか
ハブ
- ハブのランプが点灯しているか
- 故障かな?と疑わしいハブと正常に動いているハブを差し替えて動作するか
実際に視覚的に故障を確認しようとすると、ランプの確認程度しかできません。
後は、不具合が起きてからじゃないとルーターやハブの故障を疑わないのが事実です。
なので、寿命を考えて、ある程度の年数使用したら買い替えるというほうが安心できるでしょう。
故障を予防できるのか?
ルーターやハブは内部の「コンデンサー」が熱に弱く、劣化をすることが故障の原因となります。
なので、「故障を予防する」ということは「熱を逃がしてあげる」こととも言えます。
- 購入時は熱の発生源である電源アダプターが外部にあるものを選ぶ
- 購入時は冷却ファン付きの機械を選ぶ
- 熱が逃げやすいように、他の物とくっ付けて設置しない
- 熱がこもらないようにルーターやハブの周りを通気性よくしておく
- なるべく涼しいところに置く(冷房のある部屋など)
まとめ
- ルーターは各ビジネスフォンに番地を定めて、データの道案内をしてくれるものです。
- ハブは複数のビジネスフォンにデータを送るものです。
- ビジネスフォンにはルーターとハブが必要です。
- ルーターとハブのどちらかが故障してしまうとビジネスフォンは稼動しません。
- ルーターもハブの寿命は3~5年程度です。
- どちらも熱に弱く、消耗品であることを認識し、過熱しすぎないように工夫したり、購入する際は熱がこもりにくいものを選びましょう。